マダニの季節になりました。当院でもマダニに刺されて来院される患者さんが増えてきています。

マダニってどんなの?

山へ入った
畑で作業をした
草むらで草刈りをした
ペットを飼っていて外で走り回って帰って来る

その数日後、ふと気づくとわき、足の付け根、胸、耳たぶ、首など体の柔らかいところへ何やら7-8mmの黒いイボのようなものが。
よーく見てみると、足が動いていませんか?
マダニは最初数mmですが、血を吸って大きく膨れ上がり、それで気がつくこともあります。

下の写真は乳房の下に食らいついていたマダニです。このように頭をめり込ませています。
(写真は患者さんご本人に同意を得て掲載しております。)

マダニを見つけたらどうしたら良い?

噛み付いてすぐであれば簡単に自分で取れることもありますが、気づいた時には数日経過していることもあります。皮膚に傷をつけ、返しのついたドリル状の口を皮膚に突き刺すので一旦くらいつくとなかなか取れません。無理に取ろうとすると口だけが皮膚に残って傷が治りにくくなり体を押しつぶしてしまうとマダニが持っている病原菌を自分の体に注入してしまいます。
簡単に取れない場合は病院で取ってもらいましょう。場合によっては、局所麻酔をして皮膚ごとマダニを切り取ることもあります。

マダニが媒介する様々な病気

マダニはいろんな病気をヒトにうつす可能性があります。その中でも、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は致死率が20%で、ニュースで聞いたことがある人も多いでしょう。原因のウィルスに対する有効な薬はなく、発症した場合対症療法となります。SFTSは西日本のみで報告されており、岡山県でも感染例があります。

その他、細菌が原因で起こる「ツツガムシ病」「日本紅斑熱」などがあり、これらは抗生物質が有効とされています。

とはいえ、マダニに刺されたからといって高確率でこれらの病気にかかるわけではありませんので、過度に心配する必要はありません。

マダニに刺されて2週間程度は発熱、倦怠感、発疹がないか注意しましょう。