こんな症状ありませんか?

  • 朝起きたときに疲れが取れていない
  • 日中に強い眠気を感じる
  • 大きないびきをかくと指摘される
  • 夜中に何度もトイレに行く

これらの症状に心当たりがある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。当ページでは、睡眠時無呼吸症候群についての理解を深め、検査や治療の第一歩を踏み出していただくための情報を提供いたします。

診断から治療、その後

自宅で簡易検査を行い、AHIが40以上の場合はCPAP治療の適応となります。

簡易検査のAHIが40未満の場合、更に自宅で精密検査を行い、AHIが20以上の場合はCPAP治療の適応となります。

CPAPが安定するまでは月1回外来通院、安定後は月1回のオンライン診療で継続も可能です。

  • AHI(無呼吸低呼吸指数):1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数
  • CPAP(持続陽圧呼吸療法):空気の通り道が潰れないように、常に機械で空気を送る治療
検査費用の目安(3割負担の場合)
  • 簡易検査:約2,700円
  • 精密検査:約11,250円
  • CPAP:約3,930円

*上記は検査・治療のみの金額となり、初診・再診料などは別に必要となります。
*精密検査は入院ではなく、自宅で行った場合の金額です。

1. はじめに - 睡眠時無呼吸症候群の概要と重要性

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に繰り返し呼吸が止まることで、身体に酸素が十分に行き渡らなくなる状態です。この状態が続くと、疲労感や日中の眠気だけでなく、重大な健康リスクを引き起こす可能性があります。睡眠時無呼吸症候群は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)の2種類があり、特に閉塞性睡眠時無呼吸症候群が多く見られます。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療には、CPAP(持続陽圧呼吸療法)が非常に有効で、重症患者においては第一選択の治療法として推奨されています。また、軽症から中等症の患者には、OA療法(口腔内装置)や生活習慣の改善も効果的です。

2. なぜ治療が必要か - 健康リスク

未治療の睡眠時無呼吸症候群は、高血圧、心臓病、脳卒中、糖尿病などのリスクを高めることが知られています。また、日中の集中力低下や作業効率の悪化にもつながります。適切な治療を受けることで、これらのリスクを軽減し、生活の質を向上させることが可能です。

3. 検査方法について - 簡単な在宅検査

睡眠時無呼吸症候群の診断には、まず在宅で簡単にできる簡易検査があります。当クリニックでは、自宅で手軽に検査できるキットを提供しており、これにより通院の負担を減らし、スムーズに検査を進めることができます。特に、簡易検査は中等度から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、精密検査(PSG:終夜睡眠ポリグラフ検査)の代替として利用できるとされています。この検査で、睡眠時無呼吸症候群の重症度を評価する指標であるAHI(無呼吸低呼吸指数:1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数)を知ることができます。

また、当クリニックでは、簡易検査のAHIが40回/時間未満のときに行う精密検査も自宅で行うことができます。通常、精密検査は入院が必要とされることが多いですが、自宅で行えることで以下のようなメリットがあります。

  • 患者さんの負担軽減:入院せずに自宅でリラックスした環境で検査が行えるため、ストレスが少なくなります。
  • 時間の有効活用:仕事や家庭の事情で入院が難しい方でも、自宅での検査によりスケジュール調整が容易です。
  • コスト削減:入院費用が不要となるため、経済的な負担が軽減されます。

これにより、患者さんのライフスタイルに合わせた柔軟な対応が可能です。

< 簡易検査 PG>
  1. 自宅に宅急便で送られてきた検査機器を装着して、慣れた環境で一晩検査
  2. 宅急便で返送
  3. 10-14日で結果
< 精密検査 PSG >
  1. 自宅に宅急便で送られてきた検査機器を装着して、慣れた環境で一晩検査
  2. 宅急便で返送
  3. 10-14日で結果

4. 当クリニックでの治療 - サポート体制

睡眠時無呼吸症候群の治療には、CPAP(持続陽圧呼吸療法)とOA療法(口腔内装置)があります。治療法の選択は、検査時のAHIによって異なります。

  • CPAP(持続陽圧呼吸療法): AHIが20以上の場合、保険適用となります。CPAPは、重症の睡眠時無呼吸症候群に対して非常に効果的で、睡眠中に気道を広げることで呼吸停止を防ぎます。なお、AHIは簡易検査と精密検査で異なる基準でCPAPの適応が判断されます。簡易検査ではAHIが40以上、精密検査ではAHIが20以上でCPAPの保険適用となります。
  • OA療法(口腔内装置): AHIが5以上20未満で、かつ自覚症状がある患者が対象です。OA療法は、マウスピースを装着して気道を広げることで呼吸を改善し、CPAPの代替または補完として使用されます。適応がある場合は、歯科にマウスピース作成を依頼します。

当クリニックでは、患者さんの状態に合わせた治療法を提案し、安定するまでに長い場合は3ヶ月ほど要することもありますが、安定した後は月に1度のオンライン診察も可能です。これにより、通院の負担を軽減し、患者さんに合ったサポートを提供します。

5. 相談・予約のご案内

気になる症状がある方は、まずお気軽にご相談ください。当クリニックでは、Web予約を受け付けております。
早期の検査と治療が、健康を守るための第一歩です。